クレジットカード現金化のデメリットについて、以下の点を中心に解説します。
1. 高額な手数料
クレジットカード現金化では、手数料が非常に高く設定されています。例えば、換金率が70%の場合、100万円のショッピング枠を現金化しても70万円しか受け取れません。さらに、分割払いやリボ払いを利用する場合、これに加えて分割手数料もかかります。
2. 規約違反によるリスク
クレジットカードの利用規約では、現金化を禁止している場合が多いです。これが発覚すると、カードが利用停止される、強制解約されるなどの厳しいペナルティが課せられます。一度強制解約されると、再契約が難しくなるほか、他社のカード審査にも影響が出ます。
3. 犯罪に巻き込まれるリスク
悪質な現金化業者を利用すると、詐欺や個人情報の悪用などのリスクがあります。実際に、違法な現金化業者が摘発されたケースも存在します。信頼性の低い業者を利用すると、現金が振り込まれないなどのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
4. 信用情報への悪影響
クレジットカード現金化の返済が滞ると、信用情報に悪影響を及ぼします。信用情報に傷がつくと、将来的にローンやクレジットカードの審査に通りにくくなることがあります。
5. 自己破産の難しさ
クレジットカード現金化を利用して借金が増えた場合、自己破産をしてもその借金が免責されないことがあります。これは、現金化が「免責不許可事由」に該当するためです。つまり、自己破産で借金を免除してもらえない可能性があるのです。
具体例と対策
具体例
例えば、悪質な現金化業者に引っかかった場合、商品購入後に連絡が取れなくなり、現金を受け取れなかったケースがあります。また、カード会社に現金化が発覚して強制解約された事例も報告されています。
対策
- 信頼できる業者の選定:利用する現金化業者の評判を事前に調査し、信頼できる業者を選びましょう。
- クレジットカード会社との連絡:カード会社からの問い合わせがあった場合、冷静に対応し、正当なカード利用であったことを説明することが重要です。
- 一括返済の検討:手数料負担を減らすために、可能な限り一括返済を選択しましょう。
代替手段の提示
クレジットカード現金化以外の安全な資金調達手段として、以下の方法が考えられます:
- 消費者金融の利用:大手消費者金融は即日融資が可能で、金利も比較的低いため、安全で信頼性があります。
- 家族や友人からの借り入れ:信頼できる家族や友人から一時的に借りることで、手数料や利息を回避できます。
- 公的支援の利用:自治体や政府の緊急支援制度を利用することで、金利負担なしで資金調達が可能です。